これもでくさんのおすすめ。序盤は、「ホームレスの物々交換? こないだ学生が発表で使ってた本(原宏一『ヤッさん』)と似たような話だなぁ。面白いけど」という感じだったけど、第三話「恐ろしい『ありがとう』」あたりから凄みが出てきた。第三話の内容は、良い。
そして、終盤の主人公の言葉。「つまり彼らは、正しい論理が理解できなかったんです。潰し合うんじゃなく協力し合う方が有利だってことを」「だから愛とか正義なんか関係ないです。そんなお題目で人間は動かせません。協力し合う方が得だって気づかせればいいんです」(pp.434-435)
↑これ、僕がやりたいと思ってること(部分的には既にやっていること)とかなり近い表現。授業でも似たようなことはよく言ってるし、そもそも自分の授業自体の目的がこれかもしんない。感情論が嫌いで、論理的に考えることが好きで、でも理想論は好きな自分が、自分の言いたいことを人に伝えようとする時には、「論理的に考えてこうする方が良いじゃん」と言いながら、理想論を言うしかないから。↑の台詞は、なんか自分の生き方に、名前をつけられた感じですかねぇ。
それはさておき。ネットの影響力や地域のつながりの重要性などなど「今」の感覚をかなりリアルにすくいとっている作品なのは確かで、(好き嫌いは別として)読んでおいた方が良い作品ですね。この作者の他作品も追いかけてみます。
七河迦南『七つの海を照らす星』『アルバトロスは羽ばたかない』東京創元社
でくさんからのオススメ。デビュー作&その続編。『七つの海〜』は、舞台が児童養護施設、主人公が保育士、ということで、自分の仕事にも近く「授業でも使えるなぁ」と思いながら。描かれている内容(日常ミステリ)も僕好みで良い感じでした。ただ少し読みにくさはあったかも。
で、その続編『アルバトロス〜』。これは昨夜読み終えたところですが、素晴らしい! この1年間ぐらいで読んだ本のなかで、最も良いかも。1つ1つの話も良かったし。何より、親しい人が突然事故にあった時のショックを作中の人物と同じように共有できる。
竜騎士07『ひぐらしのなく頃に解 第一話(下)〜第二話(下)』星海社文庫
惰性で読んでたこのシリーズですが、「解」になってから俄然面白くなってきた。…ここまでの前振りがなげーよ。でもこれなら最終刊まで楽しみ。
語り手が貝木泥舟! なかなか面白かった。…しかし、これで完結じゃなかったのかよ! まだ新シリーズあるんですか。心が折れそう。
渉 [先月と言えばリライト版「ゴーストハンター」が完結して、最終巻の改訂に満足だったり、完結が寂しかったり…。 今月始めに「彩雲国物語」が角川文庫から出てて読みはじめたら…毎月一巻ずつが待てず、ついつい旧シリーズ?で全巻購入(笑)今届くのを今か今かと待ってるところです(ネット購入)。考える…よりも素直に面白い!]
むらさき [「ゴースト〜」は3巻までで止まってますが、そのうちまとめて読みます。あ、彩雲国はまだ読んでなかったんだ。今はもう読み終わってるかもしれませんが(笑。彩雲国は良いですよねぇ。個人的にはちゃんと完結した点も含めて、現時点では「十二国記」を越えてます(十二国記を越えるものが出てくるとは思わなかったんですが。]
雪乃紗衣『彩雲国物語 紫闇の玉座(上)(下)』角川ビーンズ文庫
ついに完結してしまった。シリーズ第一巻に戻ったような甘甘完結、上等ですよ。シリーズ通して、大変満たされました。感謝。
辻村深月『太陽の座る場所』(文春文庫)、『ツナグ』(新潮社)
辻村作品を2つ。『ツナグ』は設定だけで泣けてくる。この設定はある意味卑怯でしょう。でも良かったです。
NO.6も完結。うーん、悪くはないんだけど、前半・中盤の盛り上がりからするとイマイチ。この人の好きなシリーズが立て続けにイマイチな完結なのは残念。しっかり最後まで盛り上げて欲しいんだけどなぁ。
うーん、読んでてあんまり楽しくない。そろそろこのシリーズ読むのやめようかと再び思う。でも、今シリーズもそろそろ佳境みたいで、とりあえずシリーズ終了までは読みますかねぇ。
伊坂幸太郎『オーデュポンの祈り』『ラッシュライフ』『重力ピエロ』新潮文庫
伊坂幸太郎読み返し中。だいぶ記憶なくなってて、十分楽しめるので、読み返しのタイミングとしてはベストだったか。それぞれ良い感じ。今の気分に合ってるんでしょうね。
この他にも、Fate/Zeroやら、ひぐらしやら読んでますが、まあ、書くほどのこともないでしょう。荻原さんの『RDG』の新刊も読んだ気が。
アルケミスト [むらさきさま、非常にお久しぶりです。ご無沙汰、失礼いたしました。 6巻まで一気読みしました。 上の娘(中2)がおもしろいと、夏休みだからと言って日付が変わるまで起きて読んでいるのには困りました。 明後日からナマステの国に行くアにとっては、おいしそうな和食の数々が食べたくなりそうで、困ったもんです。 明後日からナマステの国に行きます。]
むらさき [お久しぶりです。こんな開店休業状態にもかかわらず、覗いていただきありがとうございます。娘さんともどもお気に召したようで、嬉しいです。 自分が中高生の頃、「読み終わるまで寝れない」と思える本に出会えた時のワクワク感が蘇ってきました。 大学はまだ夏休みになりません。来週、ようやく試験期間が終わります。ゆとりのない大学生活って……なんか気の毒です。 良い旅を!]
でく [「神様のカルテ」2巻は未読(図書館で借りようと思ったら予約待ちがすごくて、文庫待ち中)。早く文庫にならないかな…。 森谷さん、「れんげ野原〜」をおすすめしておいて何ですが、実は個人的には時代物のほうが好みです/(‐‐; 「れんげ野原」は話の舞台になっている図書館の環境が、かなり理想的で。今どきもう、こんなところはないだろうな〜と半分羨みながら読みました。]
むらさき [「神様のカルテ」は嫁に読ますために、漫画版も買いました。限られた分量(原作1巻=漫画1巻、2巻=2巻)で、原作の良さをうまく拾い上げて漫画化してて、けっこう感心した。映画化とかドラマ化を見るたびに、「原作の良さを潰すようなこんな形にするぐらいなら、俺に脚本書かせろ!」と憤ってばかりの僕ですが、この漫画化は「うまい!」と心底感心。良い仕事を見させてもらいました。文庫化が待ちきれないなら、漫画版に手を伸ばすのもありかと。でも、2巻も良かったけど、個人的には1巻の方が好きかなぁ。 「れんげ野原〜」は読んでる時から「これは、でくさんの図書館補正がかなり入ってるだろうな〜」と思いながら読んでました(^^ 同作者の「葛野盛衰記」は、本屋で在庫切れてたので、まだ入手できてません。ま、そのうち。]