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2012/02/03(Fri) 山本弘『詩羽のいる街』角川文庫

久々に単発でカキコ。

これもでくさんのおすすめ。序盤は、「ホームレスの物々交換? こないだ学生が発表で使ってた本(原宏一『ヤッさん』)と似たような話だなぁ。面白いけど」という感じだったけど、第三話「恐ろしい『ありがとう』」あたりから凄みが出てきた。第三話の内容は、良い。

そして、終盤の主人公の言葉。「つまり彼らは、正しい論理が理解できなかったんです。潰し合うんじゃなく協力し合う方が有利だってことを」「だから愛とか正義なんか関係ないです。そんなお題目で人間は動かせません。協力し合う方が得だって気づかせればいいんです」(pp.434-435)

↑これ、僕がやりたいと思ってること(部分的には既にやっていること)とかなり近い表現。授業でも似たようなことはよく言ってるし、そもそも自分の授業自体の目的がこれかもしんない。感情論が嫌いで、論理的に考えることが好きで、でも理想論は好きな自分が、自分の言いたいことを人に伝えようとする時には、「論理的に考えてこうする方が良いじゃん」と言いながら、理想論を言うしかないから。↑の台詞は、なんか自分の生き方に、名前をつけられた感じですかねぇ。

それはさておき。ネットの影響力や地域のつながりの重要性などなど「今」の感覚をかなりリアルにすくいとっている作品なのは確かで、(好き嫌いは別として)読んでおいた方が良い作品ですね。この作者の他作品も追いかけてみます。

…しかし、昔から変わらず、でくさんのおすすめのヒット率高すぎ。リアル「本のソムリエ」か(笑


2012/02/01(Wed)

夏川草介『神様のカルテ 1,2』小学館文庫&小学館

1巻の方は昨年、文庫化された時にすぐ読んでた。2巻目はハードで。もっと洗練された感じの作品かと思ってたけど、良い意味で出だしから裏切られた。良いです。まだ読んでない人がいれば、おすすめ。

中田永一『くちびるに歌を』小学館

昨年、『百瀬 こっちを向いて。』を読んで、良い印象だった作家。この作品もきわめて良い印象。どうやら、作者は乙一と同一人物だそうで。乙一、苦手意識があってあんまり読んでなかったんだけど、読まなきゃなぁ。

森谷明子『れんげ野原のまんなかで』創元推理文庫

でくさんのおすすめ(年末、大量に仕入れておいた)。まずまずですかね。もうちょっと同作者のものを読んでみる必要ありかな。

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でく [「神様のカルテ」2巻は未読(図書館で借りようと思ったら予約待ちがすごくて、文庫待ち中)。早く文庫にならないかな…。 森谷さん、「れんげ野原〜」をおすすめしておいて何ですが、実は個人的には時代物のほうが好みです/(‐‐; 「れんげ野原」は話の舞台になっている図書館の環境が、かなり理想的で。今どきもう、こんなところはないだろうな〜と半分羨みながら読みました。]

むらさき [「神様のカルテ」は嫁に読ますために、漫画版も買いました。限られた分量(原作1巻=漫画1巻、2巻=2巻)で、原作の良さをうまく拾い上げて漫画化してて、けっこう感心した。映画化とかドラマ化を見るたびに、「原作の良さを潰すようなこんな形にするぐらいなら、俺に脚本書かせろ!」と憤ってばかりの僕ですが、この漫画化は「うまい!」と心底感心。良い仕事を見させてもらいました。文庫化が待ちきれないなら、漫画版に手を伸ばすのもありかと。でも、2巻も良かったけど、個人的には1巻の方が好きかなぁ。 「れんげ野原〜」は読んでる時から「これは、でくさんの図書館補正がかなり入ってるだろうな〜」と思いながら読んでました(^^ 同作者の「葛野盛衰記」は、本屋で在庫切れてたので、まだ入手できてません。ま、そのうち。]


2012/01/17(Tue)

七河迦南『七つの海を照らす星』『アルバトロスは羽ばたかない』東京創元社

でくさんからのオススメ。デビュー作&その続編。『七つの海〜』は、舞台が児童養護施設、主人公が保育士、ということで、自分の仕事にも近く「授業でも使えるなぁ」と思いながら。描かれている内容(日常ミステリ)も僕好みで良い感じでした。ただ少し読みにくさはあったかも。

で、その続編『アルバトロス〜』。これは昨夜読み終えたところですが、素晴らしい! この1年間ぐらいで読んだ本のなかで、最も良いかも。1つ1つの話も良かったし。何より、親しい人が突然事故にあった時のショックを作中の人物と同じように共有できる。

とても楽しみな作家と出会うことができました。

竜騎士07『ひぐらしのなく頃に解 第一話(下)〜第二話(下)』星海社文庫

惰性で読んでたこのシリーズですが、「解」になってから俄然面白くなってきた。…ここまでの前振りがなげーよ。でもこれなら最終刊まで楽しみ。

西尾維新『恋物語』講談社BOX

語り手が貝木泥舟! なかなか面白かった。…しかし、これで完結じゃなかったのかよ! まだ新シリーズあるんですか。心が折れそう。

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でく [七河迦南さん、気に入ってもらえたようで何よりです。いいですよね!「アルバトロス〜」がああいう終わり方だったので、七海学園の話が今後どうなるのかはわかりませんが、次がどんな話でも読みたい、と思わせてくれる作家さんです。]

むらさき [七河さん、良かったです。紹介ありがとー。 もちろん、この後もずっと追います。]


2011/12/23(Fri)

この間、電車内はゲーム(俺の屍を越えてゆけ@PSPの時間に充てていたので、あんまり読んでないですが(苦笑

東野圭吾『秘密』文春文庫

この作者のものを読むのは初めて。いろいろな学生から名前が出るので、どんなもんかと。まずまずかなぁ。どうなんだろ。

荻原規子『RDG 5』角川書店

話は佳境に入ってきて、だいぶ面白くなってきましたねぇ。

有川浩『ヒア・カムズ・ザ・サン』新潮社

キャップ書店でサイン入りゲット(このパターン増えるなぁ)。良くも悪くも有川作品。安定してて楽しめるけど、まあいつも通り。

三上延『ビブリア古書堂の事件手帖2』メディアワークス文庫

前作に続いて。まあ、続刊されればシリーズは追いますよ。

妹尾ゆふ子『翼の帰る処 3 下』幻狼ファンタジアノベルス

久々の続刊。このシリーズ、決して読みやすくないし(むしろ読みにくい)、それほどおもしろいわけでもないんだけど(おい)、どうやってオチをつけるのかが興味あり。

吉野匠『異邦人』幻冬舎文庫

ま、レインシリーズですね。面白くは読ませる。

伊坂幸太郎『モダンタイムス(上)(下)』講談社文庫

文庫化待ってました。期待ほどではなかったけど、面白かった。

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 [先月と言えばリライト版「ゴーストハンター」が完結して、最終巻の改訂に満足だったり、完結が寂しかったり…。 今月始めに「彩雲国物語」が角川文庫から出てて読みはじめたら…毎月一巻ずつが待てず、ついつい旧シリーズ?で全巻購入(笑)今届くのを今か今かと待ってるところです(ネット購入)。考える…よりも素直に面白い!]

むらさき [「ゴースト〜」は3巻までで止まってますが、そのうちまとめて読みます。あ、彩雲国はまだ読んでなかったんだ。今はもう読み終わってるかもしれませんが(笑。彩雲国は良いですよねぇ。個人的にはちゃんと完結した点も含めて、現時点では「十二国記」を越えてます(十二国記を越えるものが出てくるとは思わなかったんですが。]


2011/10/27(Thu) まとめて

随分間が空いてしまったので、抜けてるのもありそうですが。

吉野匠『レイン 1〜9』アルファポリス

6巻まで文庫で読んで、我慢できず単行本にも手を出して既刊全て読破。…という行動からわかるように、面白いです。ただ、面白さが何よりの魅力という感じで、『デルフィニア戦記』的な感じかも。考えさせられるとかはほとんどない。でも面白い。

西尾維新『鬼物語』講談社ノベルス

これもシリーズもの。ちょっと飽きつつあるシリーズだけど、これはまずまずか。次巻で完結みたいなので、あと1冊がんばろう(苦笑

石田衣良『ドラゴン・ティアーズ』文春文庫

IWGPシリーズ。まあ、相変わらずといった感じで。

川端裕人『ギャングエイジ』PHP研究所

最近、学校もの多い印象。一気に読めたけど、まずまずかなぁ。

香月日輪『地獄堂霊界通信1〜8』講談社ノベルス

「妖怪アパート」シリーズが良かったので、同作者のものも。なかなか良い感じだけど、これは小学生の時に読みたかった!

伊坂幸太郎『終末のフール』『グラスホッパー』『砂漠』『死神の精度』

引き続き、伊坂読み返し。この人の作品は読んでて楽しいですね。

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ちゃんがめの母 [こんにちは。最近、ちゃんがめの読んでる本が今までと違う文字だらけのものに変わってて、木曜日の午後は必ず図書館に行ったりして、なんか嬉しいです。地獄堂霊界通信勧めてみようかな?]

むらさき [お久しぶりです。図書館通い、良いですね〜。順調に育ってるようで楽しみです(笑。地獄堂は男の子向けだと思うので、それがクリアできるかどうかですね。]


2011/07/22(Fri) まとめて

雪乃紗衣『彩雲国物語 紫闇の玉座(上)(下)』角川ビーンズ文庫

ついに完結してしまった。シリーズ第一巻に戻ったような甘甘完結、上等ですよ。シリーズ通して、大変満たされました。感謝。

辻村深月『太陽の座る場所』(文春文庫)、『ツナグ』(新潮社)

辻村作品を2つ。『ツナグ』は設定だけで泣けてくる。この設定はある意味卑怯でしょう。でも良かったです。

あさのあつこ『NO.6 #9』講談社

NO.6も完結。うーん、悪くはないんだけど、前半・中盤の盛り上がりからするとイマイチ。この人の好きなシリーズが立て続けにイマイチな完結なのは残念。しっかり最後まで盛り上げて欲しいんだけどなぁ。

西尾維新『囮物語』講談社ノベルス

うーん、読んでてあんまり楽しくない。そろそろこのシリーズ読むのやめようかと再び思う。でも、今シリーズもそろそろ佳境みたいで、とりあえずシリーズ終了までは読みますかねぇ。

伊坂幸太郎『オーデュポンの祈り』『ラッシュライフ』『重力ピエロ』新潮文庫

伊坂幸太郎読み返し中。だいぶ記憶なくなってて、十分楽しめるので、読み返しのタイミングとしてはベストだったか。それぞれ良い感じ。今の気分に合ってるんでしょうね。

この他にも、Fate/Zeroやら、ひぐらしやら読んでますが、まあ、書くほどのこともないでしょう。荻原さんの『RDG』の新刊も読んだ気が。

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でく [おひさしぶりです。彩雲国、最終巻の上だけ読んだとこです。あの状態からどんなふうに甘々完結にもっていかれるのか、とても楽しみです〜。 ]

むらさき [お久しぶりです! もう読み終わってると思いますが、どうでしたか?僕的には、「あーあ」と思いながらも、「やっぱり」と納得でした。]


2011/07/16(Sat) 香月日輪『妖怪アパートの幽雅な日常1〜5』講談社文庫

これも学生のオススメだけど、これは大変、良いですねぇ。

1巻あたりはそれほどではなかったけど、3巻あたりからのめり込んだ。この作者の本を読んだのは初めてですが、「即、全部集めます」と思うぐらいなので、未読の方は是非。

この期間に他にも読んだ本はあるので、またそれは後日書き込みます。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

アルケミスト [むらさきさま、非常にお久しぶりです。ご無沙汰、失礼いたしました。 6巻まで一気読みしました。 上の娘(中2)がおもしろいと、夏休みだからと言って日付が変わるまで起きて読んでいるのには困りました。 明後日からナマステの国に行くアにとっては、おいしそうな和食の数々が食べたくなりそうで、困ったもんです。 明後日からナマステの国に行きます。]

むらさき [お久しぶりです。こんな開店休業状態にもかかわらず、覗いていただきありがとうございます。娘さんともどもお気に召したようで、嬉しいです。 自分が中高生の頃、「読み終わるまで寝れない」と思える本に出会えた時のワクワク感が蘇ってきました。 大学はまだ夏休みになりません。来週、ようやく試験期間が終わります。ゆとりのない大学生活って……なんか気の毒です。 良い旅を!]


2011/05/30(Mon)

万城目学『偉大なる、しゅららぼん』集英社

京都(ホルモー)、奈良(鹿男)、大阪(トヨトミ)と来て、今度は滋賀ですか。奇想天外で先の展開が全く読めずに、面白かった。イマイチの感触だった『プリンセス・トヨトミ』(一読しかしてないけど)よりも、こっちのが好き。

辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』集英社

読むのがしんどいストーリーのはずなのに(実際しんどいけど)、読後感は良い。しんどい時期を肯定的に捉えてるからこそ、こう書けるのか。まあ、なんにせよ、読み終わった後、思わず「うまい」とつぶやいてしまった。


2011/05/19(Thu) まとめて

中田永一『百瀬 こっちを向いて。』祥伝社文庫

学生のオススメ。恋愛短編集だけど、オクテなタイプばかりでなかなか良い感じ。締めつけられるような雰囲気が良いし、オススメ。

三上 延『ビブリア古書堂の事件手帖』メディアワークス文庫

こちらも学生のオススメ。まずまずですかね。

茅田砂胡『コーラル城の平穏な日々』中央公論新社

ディルフィニア戦記の外伝。まあ、予想通りな感じ。

竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 第一話〜第三話(上)』星海社文庫

文庫になってたから読んでみた。まあ、シリーズ最後まで追いますが。

虚淵玄『Fate/Zero 1〜4』星海社文庫

こういう伝奇ものは好きなんで、シリーズ最後まで追います。ひぐらしよりはこっちのが気になる。


2011/04/29(Fri) まとめて

ここんとこ、あまり読めてませんが。

谷原秋桜子『天使が開けた密室』創元推理文庫

軽いタッチで読める日常ミステリ。まずまず。

伊坂幸太郎『マリアビートル』角川書店

本って面白いなぁ、と思うエンタメ。何か得られるわけでもないけど、読書の醍醐味。東北新幹線が舞台だけど、これを読んだのは震災直前なので、震災後複雑な気持ちに。

光原百合『イオニアの風』中央公論新社

ギリシア神話の世界が舞台。これは純粋に読み物として楽しく、のめり込んだ。

西尾維新『花物語』講談社BOX

神原が語り手。なんかこのシリーズもあんまり面白くなくなってきたなぁ。

貫井徳郎『崩れる』角川文庫

短編集。まあ、この作者なりに安定してる。

有川浩『県庁おもてなし課』角川書店

いつもどおり、読ませる。面白いんだけど、そろそろ新味が欲しい感じもする。

石田衣良『シューカツ!』文春文庫

こちらもそこそこ楽しめる石田衣良って感じですねぇ。

小野不由美『ゴーストハント 3』メディアファクトリー

これも一度は昔読んでるし…

てな感じで、全体としてマンネリ感のある読書生活でした。そろそろ好きな本を読み返すタイミングかなぁ。

あ、漫画の『ダービージョッキー』をまた読み返したけど、これが一番良かったかも。マンネリ気分を打破できるし。


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