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!掲示板ログの消失事件発生… 投稿者:むらさき 投稿日:2003/10/05(Sun) 21:07 No.381  
admin.gifえー、管理人のむらさきです。

でくのぼうさんに「茨木のり子についての書き込み一覧がなくなってる」と言われて確認すると、確かに跡形もなくなってました。バックアップをとってあった分は手動コピペでつなぎあわせて復旧できましたが。でくのぼうさんの書き込みまでしかなくてすいません…。確か葡萄さんとちゃんがめの母さんもさらに書き込んでくれてた記憶があるんですが……すいません。

うーん、なんで記事が消失するんでしょう?? 以前、過去ログの一部が自然消滅したのは確認済みだったんですが、現役ばりばりの記事まで消滅してしまうとは……。原因不明なだけにちょっと怖い…。せっかくの投稿が消えてしまうのはほんともったいないですし……。

掲示板cgiの変更も考えないといけないかもしれませんね……。


Re: !掲示板ログの消失事件発生… ちゃんがめの母 - 2003/10/06(Mon) 08:33 No.383  

kame.gif私の後からの書き込みは葡萄さんが大島弓子さんの漫画を探してくださったことへのお礼です。お手数おかけします。


掲示板移行 むらさき - 2003/10/06(Mon) 17:38 No.385  

admin.gif複数回にわたって、書き込みが消滅することを確認したため、新掲示板を設置しました。こちらの掲示板は、原則として閲覧のみにします。ただし、こちらの話の続きはこちらでやってもらってもかまいません。一段落つき次第、新掲示板に移行してください。

……今見ても、この掲示板の方がデザイン好きなんだけどなあ。僕自身、未練たっぷりなんですが、しかたないですね…。


茨木のり子さんの詩 投稿者:ちゃんがめの母 投稿日:2003/09/26(Fri) 20:42 No.374  
kame.gif「自分の感受性くらい」という詩が好きです。毎年、スケジュール帳が新しくなると、この詩を書き写しています。初めてこの詩を読んだとき、自分のことを言われているように思えて、心臓バクバクになりました。まいったーと思いました。
去年から、「思い通りに行かないことを/子供のせいにはするな/わたくしはいつから大人になったんだ?」という自作の文を付け加えています。


Re: 茨木のり子さんの詩 むらさき - 2003/09/26(Fri) 21:26 No.375  

admin.gif例によって無知な僕は知らなかったので、また検索してみました。全文掲載してるサイトたくさんありますね。自分を引き締めるためのメッセージが連なっていて良い感じです。紹介ありがとうございます。僕が一箇所挙げるとすれば、出だしの部分かな。
「ぱさぱさに乾いてゆく心を/ ひとのせいにはするな/ みずから水やりを怠っておいて」


Re: 茨木のり子さんの詩 ちゃんがめの母 - 2003/09/27(Sat) 07:17 No.376  

kame.gif水のやり方って、難しいです。あんまりやりすぎて、ボーっとしてしまう。
「鏡の国のアリス」の中で、花たちが・上手に話をするんですが、「なんで?」と聞くアリスに花が答える一文があります。
「花壇をやわらかくしすぎるんだよ。だから、花はいつも眠っているんだ」
良い加減・・・というのは何であっても少し緊張してしまいます。

NHK教育で月〜金の朝、8時から「にほんごであそぼ」という番組があります。
楽しんでます。


Re: 茨木のり子さんの詩 葡萄 - 2003/09/27(Sat) 17:26 No.377  

gavera.gifちゃんがめの母さん、はじめまして。
私もその詩、好きです。といっても詩集を読んだわけではなく、大島弓子さんの漫画に引用されていて知ったのですが。
以前のちゃんがめの母さんの投稿を見ましたが、2歳の娘さんがいらっしゃるんですよね。実は私も娘がおりまして、もうすぐ2歳です。「にほんごであそぼ」も子供と一緒に毎日見ていますよ。
なんだか親近感がわいて返信しました。


Re: 茨木のり子さんの詩 ちゃんがめの母 - 2003/09/27(Sat) 17:49 No.378  

kame.gifありがとうございます。大島弓子さんの漫画、私も大好きなんですよ。
(今、榛野なな恵さんに、はまっています)
でも、その詩が引用されている作品は知りません。よかったら、教えてください。
「にほんごであそぼ」声に出したくなる言葉や、文章がいいですよね。娘は、「ややこしや〜〜、ややこしや〜〜〜」をずーっと続けるんで、こっちまでややこしくなる気がしてきます。知らないうちに、言葉を覚えていくから、ありがたいなあと思ってみています。


Re: 茨木のり子さんの詩 でくのぼう - 2003/09/29(Mon) 21:48 No.379  

zou.gifちゃんがめさんの母さん、初めまして。葡萄さん、お久しぶりです。
私も茨木のり子さんの詩を読むと、背筋がしゃんと伸びるような気がして好きです。
最初はやはり小学校の教科書に「私が一番きれいだったとき」という詩が載っていたのを読んで茨木のり子という詩人を知りました。
国語の授業は大して好きではなかったのですが、私は自分から詩集を手に取ったりすることはほとんどないので、そう考えると貴重な出会いの場だったのかもしれない、と今思いました。


「楽器と人柄」おもしろかったです。 投稿者:ちゃんがめの母 投稿日:2003/09/30(Tue) 10:20 No.367  
kame.gif私は高1まで、エレクトーンをしてたのですが、ある日突然音符が形に、楽器の音色が色に見えてきたことと、月謝で絵の具を買ってしまって、やめました。
(本当は妹にさき越される前に去ったのですが・・・)

でも音楽聴くのはすごき好きです。それで、私の全然根拠もない、ただイメージと独断と偏見の「楽器と色」です。
バイオリン・・・・・緑    深い森の色
チェロ・・・・・・・紺    ちょっと大人の感じ
ビオラ・・・・・・・ベージュ 
コントラバス・・・・茶色   どっしりした器
二胡/・・・・・・・青あオ
フルート・・・・・・黄色
ピッコロ・・・・・・ピンク
クラリネット・・・・オレンジ    
トランペット・・・・ゴールド        華やか             
トロンボーン・・・・シャンパンゴールド   かわいさがある

パーカッション・・・赤           情熱的         
ピアノ・・・・・・・黒と白         そのまんまです。

知っている楽器だけです。理由を言葉にすると、なんか違うかなあって気もしますが、音を聞いているときの漠然とした色ですので、どうぞご容赦ください.

でくのぼうさんは実際、楽器を手にされてたんですよね。
私、チェロが好きです。ヨーヨー・マさんのよく聞きます。
でくのぼうさんの解説にはうなづけるとこもあって、むらさきさんの柔らかな突っ込みも楽しかったです。これからのオーケストラの演奏を聴くときには、曲以外の人間観察も楽しくなりそうです。


Re: 「楽器と人柄」おもしろかったです。 葡萄 - 2003/10/02(Thu) 10:30 No.370  

gavera.gifまたまたちゃんがめの母さんの後にお邪魔します。
私も以前「楽器と人柄」についての感想を書いたことがあったんですよ。私は大学でオーケストラに所属していたので、それぞれの楽器の団員の顔を思い浮かべながら読んだものです。(そういえば弦楽器の人はいつもくっついて行動してたなぁとか、あの人は良くも悪くもマイペースでねぇ・・・等々)
エレクトーンも中三まで習ってましたよ。


ありがとうございます(^^; でくのぼう - 2003/10/05(Sun) 20:07 No.373  

zou.gif日にちがたってからのレスで失礼します。
「楽器と人柄」は書くときは勢いで書いてしまったのですが、今となっては反応があるたびに冷や汗ものです(--;;
あれを読んで気を悪くなさっている方もいるのではないかと・・・。

音色が色に見えると言うのユニークで素敵ですね。
楽器を色にたとえてくれた方には初めて会いました。
「トロンボーン・・・・シャンパンゴールド   かわいさがある」
とはちょっとうれしいです。
トロンボーンと言うと形状も音色も男性的なイメージが強いので、「かわいい」という表現には無縁でしたので(笑)。

ヨーヨー・マさんのCDは私も1枚だけ持っています。渋くて深い音色が大好きです。
私のチェロのイメージはもう少し華やかな感じでワインレッドくらいでしょうか。
でも、紺も好きな色です。

オーケストラに興味がおありでしたら、以前に葡萄さんが紹介してくださった茂木大輔という方の『オーケストラ別人間学』(新潮文庫)が面白くておすすめです。


チェロ・・ワインレッド素敵です。 ちゃんがめの母 - 2003/10/06(Mon) 07:54 No.382  

kame.gifうんうん・・・・うなづくばかりです。
楽器に詳しくもないのに、形と自分のイメージだけで書いてしまいました。
でも、ワインレッドはもっと大人の感じがしますね。ちょいと色っぽさも含まれて・・・。お勧めの本も読んでみたいです。ありがとうございました。


女の一生 一部・キクの場合 投稿者:ダックスフンド 投稿日:2003/09/22(Mon) 21:06 No.340  
dog.gif胸が熱くなりました。
目頭も熱くなり、今にも涙がこぼれそうでした。
しばらく、ボーッと放心状態でした。。。

正直言うと、「女の一生」を読み始めたのは夏休みに入ってすぐ。幕末・明治という時代と長崎の方言がなかなかとっつきにくく、全然ページが進まない・・・何を隠そう、この手の本はチョット苦手だったんです、私。。。
だからちょっと読み始めたものの、なかなか物語の中に入っていけず、いつの日か本棚に戻されていたのです、「女の一生」。。。

でも、新学期になって久しぶりに先生の顔を見て「『女の一生』を読んで感想をメールするって言っちゃったしなぁ・・・」と思い返し、また読み始めることにしたんです。
そうしたら自分でもビックリするくらいスラスラ読めて、あっという間に読み終えてしまいました。あんなに避けてたのに。。。笑

一言、「やられました」・・・。
キクの生き方、清吉の生き方。そして伊藤の生き方に。
読み進めれば進むほど、私は彼らの人生の中に入り込んでしまっていました。
キクは生涯を愛する清吉のために捧げました。それは決して幸せなことばかりではなく、それどころかつらいことの方が多かったでしょう。でも、私はキクの一生は、女性としてとても羨ましく思いました。愛する人のために生きて、愛する人のために死んだキク。いつも強く、まっすぐだったキク。キクは自分をよごれきってしまったと責めていたけど、彼女は誰よりも澄んでいて、とても綺麗の心を持っていたと思います。
最後、聖母マリアがキクに言った言葉にもあったように、キクは一人の人のために自分の体を他人に与え、一人の人への愛のために生きたのだから。。。

そして、キクと同じくらい生き方に感銘を受けたのは伊藤の一生です。最初、切支丹を目の敵にし、数々の拷問を与えていた伊藤は私はとても憎く思いました。キクを苦しめ、キクが清吉のために働いて稼いだお金も着服し、そのお金で酒を飲んでいた伊藤のやり方が許せませんでした。最初は、自分の欲望だけでキクを苦しめていたのかと思ったけど、少しずつ伊藤のキクへの思いが伝わってきて、私の伊藤への感情も変化していきました。キクをあのような形でしか愛せなかった伊藤が、権力では一番上だったかもしれないけど、一番弱い人間だったのかもしれないですね。キクが死んで数十年後、伊藤が清吉に真実と謝罪を告げるため、かつて切支丹である清吉を閉じ込め、拷問を与えた場所に清吉を呼び出しました。伊藤はそこで「ゆるしてくれ」と清吉に頭を下げたのです。そこにはかつての伊藤ではなく、数十年間自分の罪を責め続け、その罪を償うことに数十年間をかけてきたのであろう伊藤の姿がありました。伊藤は、キクが死んでから清吉に再会するまでの数十年間、ずっと自分の犯した罪に苦しんできたのでしょう。それは当然のことかもしれないけど、いくら苦しむことで罪を償おうとしても、ただ一人愛したキクへの愛は叶うことはない。「俺もあん頃、おん娘ば好いとったとばい」という伊藤の言葉に、私はキクが清吉を愛していたのと同じくらい、伊藤もキクを愛していたのだということを知り、胸が痛くなりました。

人を愛するということは同じでも、愛し方は人それぞれの形があります。
キクのように他人がなんと言おうとまっすぐに、自分の気持ちに正直に人を愛する、という形もあれば、伊藤のように愛する人を苦しめ、愛する人に恨まれることでしか人を愛せない、という形もあるのです。
どちらかと言えば私は、伊藤の愛の形が一番切なく、悲しく、同情してしまいました。
そんな伊藤も、最後の清吉の「キクの一生は無駄ではなかった」という一言で救われたのではないのでしょうか・・・?

どんな内容なのか分からないまま読み始めた「女の一生 一部・キクの場合」。
最初はこのままもう読み終えることはないかもと思っていたけど、最後まで読んでみてよかったと思います。前回の「深い河」とはまた違った色の、遠藤周作の作品でした。
そして今日、「女の一生 二部・サチ子の場合」を買いました。早速読み始めています。
今度はこんなに長くはかからないと思うので(笑)、また感想を書き込みにお邪魔させていただきます☆

PS★先生、レポート採点本当にお疲れ様でした!!


Re: 女の一生 一部・キクの場合 むらさき - 2003/09/22(Mon) 21:59 No.344  

admin.gifうひゃあ、すごい長文の感想ありがとうございます。

一度は本棚に戻されてしまったのか……。『深い河』を気に入っていただけたみたいなので、大丈夫だと思ってたけど、そうかそういうケースもあるのか。僕に言ったことなど気にしなくてもいいのに…と思いつつも、よくぞもう一度手にとってくれました! 一度話に入れさえすれば、スラスラ行ける本ってけっこうあるよね。僕だと村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』がそれでした(←最初は3頁で本棚にしまったけど、今ではすっかりお気に入り)。

初めて読んだにしては、すごい的確な(というか僕の感じてることに近い)感想に驚きました。最初読んだ時に、伊藤に同情できる人がいたとは……。←僕は読み返すまで伊藤が憎くて憎くて。今は、伊藤派だけど。

紆余曲折はあったみたいだけど、気に入ってもらえてよかったです。「サチ子の場合」はまた違った色を醸し出していますが、これは一気にいけると思います。また感想お待ちしてまーす。


Re: 女の一生 一部・キクの場合 ポワロ - 2003/09/28(Sun) 15:12 No.365  

kikyous.gifダックスフンドさん、こんにちは。読み終えられてかなりの手応えを感じておられるようですね。一度本棚に戻されたのにまた読み進めれられるとは・・。これも”むらさきさん効果”でしょうか?(笑)最後まで読まれて良かったですね。

各々の登場人物の切なさが伝わってくる小説ですね。マリア様の像に語りかけるキクの心情は思わずその切なさ故に心に響いてくるものがあります。
伊藤の苦しさもダックスフンドさんに充分に伝わったようですね。この伊藤の苦しさは個人的な意見ですが聖書の”ユダの裏切り”の行為に繋がっているのではないのかと思っています。私達は誰でも伊藤になり得ます。伊藤のそれは、でも、仰るように”愛”なのでしょか?・・この点はダックスフンドさんとは意見が異なる所だと思います。”愛”とは相手の見返りを求めないものです。その人の為、愛する者のうえに本当の意味での幸福が訪れることを願って想い、行うのが”愛”だと思います。伊藤のそれは、・・・・?愛でしょうか?キクを好きな気持は”愛”ではなく、只の"欲”です。私はそのように解釈しています。でもそこにも、”欲”に溺れた人間にも悔い、改めようとする気持があればそこに救いはあるのだ、と、許されているのだ、と。そう遠藤さんは伝えたかったのではないのでしょうか。
ごめんなさい、ダックスフンドさんの意見を否定する気持ちとかではないのですよ、勿論。伊藤とキクのそれぞれの想いの違いを見分けられたのはさすがだな、と思っています。

私は個人的にはp135の”サンタ・マリアの御像はどこ?”と一人の農婦がプチジャンに語りかける場面が特に印象深いです。日本では200年以上も禁制だったキリスト教の信者が存在していたのですがら。毎年踏絵を踏みながらそれでもオラショを唱えていた彼等。本当に切なくなります。今のこの時代だから大手を振って教会に通えますがまた、いつこのような時代になるか・・。その時私は踏絵を踏めるか、と自分の身に置き換えて考えてしまいます。だからこそ、平和な時代を守り、築いていきたい、という気持ちもありますが。(でも、絶えず世界中の何処かで争い事は絶えてはいないのが現実ですが・・)
遠藤さんは長崎を舞台にした小説が多いですがよく訪れていたみたいですよ。『切支丹の里』という本も出ています。もしも御興味があるようでしたら手にとってみて下さいませ。何だか少し話が横道にそれてしまいました。一クリスチャンの戯言、と読み流して下さい。m(__)m

今度は二部を買われたのですね。また投稿される事を楽しみにしております。



Re: 女の一生 一部・キクの場合 ダックスフンド - 2003/10/04(Sat) 11:18 No.372  

dog.gifポワロさん、こんにちは。お久しぶりです。
ポワロさんの書き込みを見て、「なるほど。」と納得してしまいました。ポワロさんのおっしゃる通り、伊藤のキクへの行為は"愛"というより"欲"だったのかもしれません。
でも私は例えそうだとしても、その大きな"欲"の中に、少しでもキクを"愛"する気持ちがあって欲しいと願っています。キクを苦しめた伊藤の行為は、キクへの叶わぬ思いにもがき苦しんだ伊藤が、そういう形でしか自分の気持ちを伝えることが出来なかったから起こしたものだと私は思っていたいのです。
そうでなければ、あまりにもキクが可哀想で、キクの辿った運命がとても辛すぎると思ったので。。。これはキクと同じ"女"である私の強い願いでもあるのです。

ポワロさんすみません、生意気なことを言ってしまいましてm(__)m
私なんてキリスト教のことも遠藤さんのことも無知なのに。。。
でも、ポワロさんの解釈はとても参考になりました。ポワロさんにこの掲示板でこうして出会っていなければ、私は私の解釈だけに留まってしまっていたと思います。
本というものは、十人十色の解釈が生まれるので、そこも本の面白いところですね。
ポワロさん、これからも私の感想に対しての批評をビシバシとして下さいね。


Re: 女の一生 一部・キクの場合 ポワロ - 2003/10/06(Mon) 16:07 No.384  

kikyous.gif今回この小説を部分事ではありますが少し読み返してみて感じた事があります。キクを聖女、と最後に伊藤に言わせた遠藤さんですが、伊藤も書き手の思い一つで聖なる者として描く事が可能だったのではないのか、と。伊藤にだってキクに対する想いがあれば苦労して工面したお金をそのまま清吉に渡せ、また、津和野での辛い日々に何らかの便宜を図る術も可能だった訳です。自分の想いを封印してでも愛するキクの為に、キクの願いを貫かせる事が伊藤には可能でした。この小説ではキクと伊藤、両者を”聖なる者”として描く事も可能だった筈です。何故なら愛する者の幸福を成就する為には自分の想いを殺し犠牲にするのは、辛く苦しく、痛みを伴う事だけれどもその人の事を想えばその行いはたやすい筈だからです。愛する者の笑顔を思い浮かべ、愛する者が慕う人の幸せをも願うのが愛だと思います。遠藤さんはこの小説でそれはしませんでした。伊藤の苦しみ、醜さを如実に顕わし、後年になってその時の行為を大いに後悔する哀しみを描きました。キクが伊藤に裏切られ、惨めさが増していくが故に伊藤の行いは読み手に憎しみを生じさせますが伊藤の後悔に焦点を当てる事でそこにも敢えて救いの道がある事を示されたかったのでは、と思います。勿論、ダックスフンドさんのご指摘の通り、伊藤がキクの願いを叶えてあげずに自身の想いが実らない事で我を通してしまう悲しみも理解できます。伊藤の弱さ、ですね。弱く惨めでダメな自分でも救いがある・・。それがこの小説の趣旨なのかな、と思っています。

キクの生涯は本当に惨めで辛い、哀しいものでした。それだからこそ読み手に静かな、そして大きな感動を与えます。でも、キクは満足だったでしょう。伊藤の背中越しにキクは清吉の笑顔が見えていたのだと思います。愛する者の幸せな顔を望む・・。それこそがキクの幸せだったのですから。

ダックスフンドさん、生意気、なんて事はありませんよ・・。ご自分の感性のままに読み進められて下さい。
<人、人のために死す。これより大いなる愛はなし>
また、お話しましょうね。


こんにちは 投稿者:葡萄 投稿日:2003/09/15(Mon) 15:05 No.315  
gavera.gifお久しぶりです。
こちらには読書が好きな方々が集っておられますが、皆さんいつ頃から本を読むことが好きになったのでしょうか?好きになったきっかけなどあったら教えてください。
私は幼稚園の頃、月に一回配本の絵本が楽しみだったなぁ。
小学生の頃は親に言われるままに伝記や童話などを読んで、中学生で星新一・新井素子、高校時代はあまり読まず、大学に入って読書に目覚めた(?)という感じです。
今はほとんど本を読まない生活が続いてます。読みたい本リストは作ってあるんですけどね。


お久しぶりです。 むらさき - 2003/09/15(Mon) 20:30 No.316  

admin.gif葡萄さん、お久しぶりです。
僕はなぜか幼稚園の頃の読書記憶が飛んでます。
小学校の時は、図書室にある本をちょこちょこ読んでました。怪盗ルパンシリーズとか。小学校高学年になると、国語の参考書に載ってる小説を読むのが楽しみでした。井上靖の『しろばんば』と出会ったのも参考書だったなあ。
中学時代は歴史小説をいろいろと漁ってました。『真田太平記』はおもしろかったなあ。
今の読書傾向に直結するようになったのは、高校時代ですね。遠藤周作、三浦綾子作品との出会ったのもこの頃。この時期が一番速いペースで本を読み漁ってましたね。本屋で目についたものを片っ端から読んでました。
…僕はこんな感じでしょうか?
女性陣はもっと早い時期から読書にはまってた人が多そうだけど……?


ありがとうございます 葡萄 - 2003/09/16(Tue) 13:19 No.317  

gavera.gifむらさきさん、早速の返信ありがとうございます。
図書室っていう響き、なんだか懐かしいですね。
中学生で歴史小説かぁ・・・すごいなぁ。早熟、なんて言ったら失礼でしょうか。
私は最近あまりにも読書から離れてしまって、こちらのサイトもこっそり覗いてはいるのですが、話についていけないという状態です。
お花のアイコン、かわいいですね。
以前はねずみのアイコンでした。ねずみ年生まれなので。(最年長かな)



いえいえ むらさき - 2003/09/16(Tue) 21:09 No.320  

admin.gif男の子って好きですから、歴史小説(笑)。歴史小説は戦国時代に偏っているので、戦国時代に関してはちょっと詳しいですよ。
読書から離れているということですが、こんなHPを覗いてるようでは読書から離れられそうにはありませんね(笑)。長い間、覗いていただいていること、感謝しています。
#お花のアイコン、増やそうかなあ(笑)。


初に・・・ 四季 - 2003/09/18(Thu) 17:33 No.325  

rindou_s.gif葡萄氏、はじめまして。僕は四季と申します。今後宜しくお願いします。
むらさき氏もお久しぶりです。
僕が最初に自分から本を読もうとしたのが保育所に通っていたころだと思います。確か、ふり仮名つきのベートーベンの生涯を書いたものだったと思います。偶然家にあった本ですね。小学校時代は親から本をすすめられるような環境ではなかったのですが、兄弟の影響もあり数学の本や戦時中の隻眼エースパイロットの本、あと推理小説を好んで読みました。中学になるともう少し範囲が広くなり、僕もむらさき氏と同様、歴史小説、特に戦国時代と三国志を読みました。他には国語の先生にすすめられるままに色々ね。高校に入ると学校が市立図書館の近くだったので児童文学、その他を漁っていました。今思うと高校生とは時間が有り余り、読書も大量にできて良い時代だったと思いますね。
とまあ、僕のはこの様な感じです。
久々に見ると変わっていたので驚きましたよ。いつ頃変えられたのですか?


お久しぶりです。 むらさき - 2003/09/18(Thu) 20:15 No.326  

admin.gif四季さん、お久しぶりです。奇しくも、中学時代の読書傾向は似てるようですね。僕も三国志は好きですよ。前から読んでみたかった北方謙三の三国志も文庫化されたので狙ってます。
HPの模様替えは8月に一気に。


四季さん、はじめまして 葡萄 - 2003/09/27(Sat) 17:20 No.361  

gavera.gif日が経ってからの返信で失礼します。
最初の読書の記憶がベートーベンの伝記とは、正直驚きました。
その後の読書遍歴もすごいですね。やっぱり読む人は読んでいるんだなぁと今更ながら思ってしまいました。(変な感想ですが)
私が歴史小説を読むようになったのは社会人になってからで、幕末に偏っております。時間が有り余っていたはずの高校時代の私は何をやっていたのやら。


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